イクメンになる方法~お母さんと一緒に頑張りたいお父さんへ~

妊娠中から、ご夫婦で一緒に親になる準備をしていく。最近は、お父さんになられる方の意識がとても高くなっているなと感じます。妊娠も出産も育児も未知の世界だとは思いますが、夫婦で協力することでより楽に、お互いが安心・幸せに過ごしていけますね。

妻がつわりの時にしてあげられること

「つわりでずっと寝たきりです。夫に本でも読んだら?と言われますが、読む気が起きません。‘鬱か‘と言われちゃいます。」

このようなご相談を、妊娠初期の妊婦さんからいただいたことがあります。

つわりの時期は、とっても辛いんです。吐くような派手なアクションがなくとも、心も身体も妊娠という大きな変化に必死で対応しているところだと心得てください。

妊娠するとホルモンバランスが急激に変わります。それもあり、いつもの妻ではない感じになり、イライラしたりゴロゴロしたり、妙に眠かったり。その様子に驚かれることもあるかもしれません。そして、つわりの重さも人それぞれなので、元気にしている人もいるのになぜうちの妻だけ?と思いがちです。

励まさない。気持ちを聴く。いつでも妻の味方でいる。

妊娠したんだから頑張れ、といったような軽はずみな励ましはやめましょう。なぜ私ばかり辛い思いをしなくてはいけないのかと、逆に気持ちが落ち込んでしまいます。

辛いね、しんどいね。と、まずは妻の身体のこと、心のことを気遣いましょう。辛い気持ちに共感してもらい、話をよく聴いてもらえるだけでも楽になることは多いですよ。その上で、なにかできることはあるかな?と尋ねてみてください。そうしたら相手の方から、してほしいことを具体的に言ってもらえるでしょう。

そしてどんなシーンにおいても、妊婦さんの味方であってください。

妊婦の心と身体の変化を知る。

妊娠って、病気ではないけれど、本当に大変です。だって、お腹のなかに自分と違うヒトが住むわけですから。その心身の変化は妻にのみ訪れますが、妻からするとそれは不公平な話。夫にも、ちゃんと妊娠している身体のこと、心のことを理解してもらい、一緒に協力して乗り越えていきたいと思っています。

つわり対処法、妊娠中の過ごし方については別のコラムに書きましたのでそちらをぜひご参照ください。妊娠中の過ごし方も、夫婦で協力できれば、家族全員が素晴らしく健康的に、楽しく過ごせるでしょう。

https://www.chichiso-dan.com/348

妊婦健診に付き添う。

ご主人が妊婦健診に付き添われることも多くなってきました。

最近はエコー画像も精度が増しているので、それを見て「赤ちゃんがここにいるんだ」という、実感を持たれることも多いようです。エコーは写真だけでは分かりづらいので、実際に赤ちゃんが動いている様子を見るのが一番です。

※コロナ対策で付き添い禁止の場合、可能ならば送り迎えだけでも一緒にしたり、医師に許可が得られればリモートで健診参加もありでしょう。

おなかの赤ちゃんに話しかける。

つわりが終わる16週頃には、お腹の中の赤ちゃんはすでに聴覚機能が発達し、外の音に反応するようになっています。そう、お父さんとお母さんの声が聞こえているのです!

あなたがお腹の赤ちゃんの立場だったら、いかがですか?いつも一緒にいるのに話しかけてもらえないなんて、寂しいですよね。

赤ちゃんと一緒の生活は、もうすでに始まっているのです。ぜひ今から、赤ちゃんに話しかけてみましょう。温かい言葉で、たくさん話しかけてもらった赤ちゃんは、生まれた後の反応もすごくいいですよ。

お父さんにたくさん話しかけてもらっていた赤ちゃんは、産まれてすぐに、ぎゃーと泣いていたのに、お父さんに抱っこして話しかけてもらったとたん、ぴたりと泣きやんだりします。これは、いつもお産を見ていて思います。ぜひ、夫婦そろって、お腹の赤ちゃんへ語りかけをしてあげてくださいね。

両親学級に参加する。

両親学級は、夫婦で出産のイメージ、育児のイメージがついて実践できるようにプログラムされています。出産のこと、育児のイメージづくりは必ず役立ちます。忙しくとも都合をつけて参加してくださいね。

※コロナ対策で両親学級に参加できない場合は、動画配信でもいいので育児のイメージ、育児練習をしておきましょう。当院では妊婦さん向けに母乳の準備のお話をしています♪動画プレゼント付き♪

産後のサポートについて考える。

出産後、妻は自分の心と身体の回復に時間を要します。産後1か月は自分のこと(食べる、シャワーに入る、眠る)と赤ちゃんのお世話で精いっぱいの状態です。その他のことはすべてお任せできる環境づくりをしなければいけません。出産後のサポートは、少なくとも1か月間の間、継続的に必要です。

産後のサポートは具体的に

  • 育児についてアドバイスをくれる人
  • 育児を一緒にやってくれる人(抱っこ、お風呂、オムツや着替え、寝んね)
  • 生活全般のお世話(3度の食事の支度、掃除、洗濯、上のお子様のお世話など)をしてくれる人
  • 心と身体の回復を促せる(ゆっくり話せる、休める、リラックスできる、身体を整えることができる)環境

が必要です。

全てをご主人一人で担うことはありません。上記を参考にできる部分とできない部分を明確にし、足りない部分をどのように補っていくかを妻と十分に話し合い、必要な手を揃えていきましょう。

妻の出産につきそう。

出産の準備は万端でしょうか。出産までの間に十分に夫婦のとコミュニケーションは取れたでしょうか?出産の時こそ妻と自分と赤ちゃんと、3人で頑張るとき。立ち合いが可能ならぜひ出産に立ち会いましょう。

※コロナ対策で立ち合い、面会が不可の病院も増えています。医師や助産師が許すなら可能な限りリモートを活用しましょう。その場にいられなくても、毎日妻の話を聞き、赤ちゃんの様子を見るだけでも違うものですよ。

赤ちゃんについての手続き全般は夫の担当。

赤ちゃんが産まれた後の手続き系はすべてご主人の担当と心得てください。なぜなら出産から14日後、15日後が締め切りのものも多く、お母さんと赤ちゃんは動けない時期だからです。

杉並区ホームページ 「子どもが生まれたら」

育児は明確に役割担当を決める。

あれもこれも全部自分がやる…というのは思った以上に大変なことです。赤ちゃんのお世話は夜も昼も関係ないからです。お父さんの育児休暇が無理ならば、なおさらです。自分の休息時間も大切にしなくては、お母さんもお父さんも疲労困憊してしまいます。

夜の9時から12時は妻の休息タイム、そこまで赤ちゃんの面倒を見たらお父さんの休息タイムを取る、お風呂はお父さんが担当する、買い物は二人ともしなくて済むように宅配を頼むなど、これらは一例ですのでご家庭の状況に応じ、やれることやれないことを明確にして分担をしていきましょう。

夫婦二人の負担ができるだけ少なくなるよう、他に手伝ってくださる方やサービスなどをうまく活用していきましょうね。

育児で分からないことは調べる、遠慮なく専門家へ相談する。

「母乳の出張してくれるんだって!と、パパが教えてくれたんです。」

いつもママの味方であり、いつもママのことを考えてくれている。そう思えるだけでも、ママにとっては救いになります。

「母乳のことで困っていたら、パパが色々と調べてくれて。母乳の出張してくれるんだって!と、教えてくれたんです」

育児のことで一番最初に困るのが母乳のことなのですが、出産後のママは赤ちゃんのことで手一杯で、なかなか自分の困りごとをどうしたらいいか、調べることもできないでいるかもしれません。この方は、お父さんが代わり妻の悩み事を調べることで、私たち専門家の手を借りる方法を思いついてくださいました。

「妻が、子供に母乳をあげると乳首を噛まれて痛いと言っています。僕は母乳のことも分からないし…、」

お父さんからこのように私に直接ご相談いただいたこともあります。お父さんはお母さんから、このようなご相談をされると、難しい、男の自分には分からない、とお思いになるかもしれませんね。でも私たち専門家にご連絡いただいたことで、結果的にお母さんのお悩みは解決しました。素晴らしいパートナーシップだと思います。

育児が辛い、そのような気持ちをお母さんから打ち明けられたときは

妻にある日突然、育児が辛いと打ち明けられることがあるかもしれません。この時にご主人にしていただきたいこと、それは…。まずは、お母さんの話を、ゆっくりと遮らずに聞いてください。そして、「そうか、それは辛いね」と共感してあげてください。

いちばん身近なご主人に、聞いてもらい、共感してもらえれば、妻の心は安らぎ、「明日も頑張ろう」そう思えます。実は、それだけで、妻にとっては十分だったりするのです。

そしてもし、妻の悩みに関して、「何か力になってあげたい」と思ったときは、調べたことを妻に指導するのではなく、こういう方法があるらしいから一緒にやってみよう、と、一緒になって試してみるのがいいでしょう。そしてわからないことがあったなら、遠慮なく私たち専門家に相談してくださいね。

妻の心の状態が心配、そんな時は、お住まいの地域に保健センターがあります。そこで保健師さんに相談してみましょう。一緒に解決方法を考えて提案してくれますよ。お母さんは赤ちゃんのことで毎日一生懸命で、心が辛くても自ら相談先を探すことは難しいかもしれませんので、そんなお母さんの代わりに、お父さんが動いてみてください。

杉並区 妊娠出産育児の相談窓口一覧

男の仕事と育児、家族時間の両立

最近は、妊娠中からご夫婦で協力し、出産後もご夫婦で協力し赤ちゃんを育てていくご家庭がとても多くなり素晴らしいことだなと感じています。

ただ、お父さんとなられた方も育児ははじめてのこと。お仕事のお休みが取れて、妻のサポートに集中できる環境ならば素晴らしいのですが、お仕事もこなしながらとなりますと、昼も夜もない赤ちゃんの育児を手伝うことはかなり大変なことでしょう。さらに、育児だけでなく家事、炊事も必要になります。

できれば、多くの働く女性がそうであるように、男性も育児休暇が取れることが望ましいと思います。特に出産後1か月は妻は心身ともに養生が必要な時期。また、赤ちゃんはこの1か月、昼も夜もない生活をしています。ですからせめて1か月、ご主人も一緒になってこの大変な時期を乗り越えられると良いので、職場で相談できるならばぜひ育児休暇取得について検討してみてください。

次に良いのが、時短勤務です。実は赤ちゃん、午前中は割と機嫌が良かったりよく眠っていることが多いのですが、夕方くらいになりますと一日の疲れが出て、泣くことが多いです。「黄昏泣き」という言葉があるくらいです。そして夕方はお母さんも一日の疲れが出て、母乳の分泌が少々落ちたり、気分が落ち込んだり、でも夕飯は作らなくてはいけないなど、非常に忙しい、しんどい時間です。

この時間にご主人がいてくれますと、赤ちゃんは「お父さんだ!」と気分が変わったり、お子様の相手をしてもらいお母さんが夕飯を作れたり、逆にお父さんが夕飯を作っている間にお母さんがお子様にゆっくり母乳をあげたりできるなど、とても助かるはずです。育児休暇は無理だけど少し早く帰ってこれる、という職場環境の方はぜひ、時短勤務を検討してみてください。

最近は在宅ワークのご主人も多くなりました。この在宅ワーク、一見すごくよさそうですが注意点もあります。ひとつは、家がオフィス化してしまい、ピリピリとした空気になりやすいです。赤ちゃんとお母さんは、夜の育児に備えリラックスして昼間も眠らなくてはいけませんので、お母さんと赤ちゃんが昼間も休める環境づくりを心掛けてください。

在宅ワークだとオンオフがつかずいつまでも仕事部屋でお仕事してしまう、という方も多いようです。ぜひ時短勤務同様、夕方からは仕事部屋を出て気持ちを切り替え、家族時間にして頂きたいと思います。

また、お仕事でお電話やオンライン通話などをされる方も多いと思いますが、後ろで赤ちゃんが泣いているのは当たり前の状況です。お母さんがお父さんの仕事のために赤ちゃんを泣かせないようにと、必要以上に気を遣う状況にはなってほしくありません。

在宅ワークは、このようなところに気をつけて頂ければ、通勤時間は短縮され家族時間は増えますので、上手に活用していけるといいと思います。

育休も時短も在宅ワークも全部無理、というご主人もいると思います。そのような場合は、妻としっかり話し合い、妻に必要なサポートが得られるよう、妻が妊娠中から手配をしたりしていってくださいね。妻と赤ちゃんへの気遣いがあれば、妻もちゃんと理解してくれるはず。忙しいからと言ってなんでもかんでも妻に丸投げ、は、してはいけませんよ。

イクメンブルー~パパだって無理は禁物~

妻は出産後、心身ともに大きな変化があり、心も不調になりやすい時期。マタニティブルーや、産後打つなどは耳にしたことがあると思います。ところが最近では、ご主人も出産後の時期、心身ともに不調になりやすいことが分かってきました。

夫婦二人で協力して育児を行っていくことはとても大事ですが、二人きりで頑張らなくていいんですよ。子育てはたくさんの人の手を借りて、みんなで育てていく、見守っていくことが大切です。息抜きも、手抜きも、自分の時間も必要。お父さんもお母さんも、自分のことをどうぞ大切にしてくださいね。

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